血管硬化と弾力性
血管硬化は動脈については「動脈硬化」としてよく話題にされることですが、静脈については柔軟性が問題になります。静脈血管を作っている細胞は、年齢を重ねるとともに弾力性が低下していきます。
弾力性が失われて静脈の血管壁は、いったん広げられてしまうと伸びてしまったゴムのように元に戻らなくなってしまいます。その結果、外から見る印象としては血管が太くなった、浮き上がったように見えることになります。
ここで、血管硬化と弾力性が似たようなものに感じますが、動脈と静脈とではやや様子が違ってきます。
動脈については、血中のコレステロールが多いとそれがやがてプラークとして血管壁に溜まってきます。
動脈は静脈に比較すると血管壁は厚いので血管が広がるよりも血管の内側に膨らみ、血液の通り道を細く狭くしていきます。これが動脈が柔軟性を無くし硬化する過程です。血液の通り道が細くなってしまったことで、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすくなります。
一方、静脈においては、まず血管壁が動脈と比較すると薄くできています。つまり壁としての締め付けがゆるいということになります。そして血圧(血液の勢い、圧力)も動脈に比べてかなり小さいです。さらに血液の逆流を防ぐための静脈弁もついていて血流障害がおこりにくい仕組みになっています。
そのため「静脈硬化」は起こらないという表現でいわれていますが、弾力性が低下する結果として静脈では「血管が浮き出る」ということになるのです。
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